アメ横・丸茂商店についての思い出とイラスト
- 2020/07/05
- 23:34

上野・ アメ横の丸茂商店さんのホームページのトップ画像のイラストを描かせていただきました。
アメ横といえば、戦後の焼け跡から闇市としてはじまった歴史をそのままに引き継いで、現在も様々な店舗が活気に満ちた軒を連ねていることでお馴染みの商店街。
近年はここにアジア地域からの店舗の出店も加わって独特な雰囲気を醸し出しています。
戦後以降、売り物は大きく変化しているようですが、よいものをより安く買いたい!というお客さんと、商品をお客に届けたい!(率直にいえば儲けたい!)という互いの正直な思いがぶつかる、「気取らない街」の代表的な存在かもしれません。
実はこの丸茂商店は、私、さくらいも一時期お世話になったお店でもあります。
ご存知のようにアメ横の繁忙期はお正月へ向けてのラストスパート、12月ですがその最後の三日間(29日、30日、31日)は特に忙しく、お正月用用の海産物、おせち用品が早朝から並び、大晦日の夜まで多くのお客さんでごった返します。テレビの中継などでも必ずアメ横の様子は放送されていますよね。
私はラストの三日間だけ、店舗で売り子のバイトをしていたのですが、お客さんからの熱気に呼応して店側のボルテージもどんどん上がってゆく不思議な感覚を味わえたことを思い出します。
店頭に居並ぶラインナップは、蒲鉾や伊達巻らの練り物に、はじける弾力の数の子や塩味のきいたすじこ。カップに入ってピカピカ輝くいくら。きれいに箱詰めされたたらこに明太子。1キロ箱に入った冷凍甘エビ。そして御馳走感の強いかにやまぐろ。色鮮やかな商品のパッケージと格闘しながら、あと数時間で終わる年の瀬の、東京の玄関口に私は立っていたのでした。
気がつけば声は枯れ果て、全身に海産物の塩気をまといながら夜9時近くの中央線にゆられ帰宅したものです。
そんな丸茂商店から久しぶりに声をかけていただきイラストを描かせていただきました。
3月のある日、久しぶりにアメ横におじゃまし丸茂商店にもご挨拶にゆきました。
折しもコロナ禍の始まりで自粛の雰囲気もある中、夕暮れのアメ横は当時と変わらない明るさを保っていましたが、やはりお客さんの出は芳しくない模様。他の店舗や業種でもそうでしょうがコロナ禍の影響は少なからず対面販売に大きな打撃を与えていそうです。
丸茂商店では公式のサイトから、またYahooショッピング、楽天市場でも出店していて、それぞれのページのトップに別のイラストを載せていただいています。
せっかくなので時代を超えて、上野の周辺ってどんな感じだったのかな?というコンセプトでイラストを描きました。(江戸時代の上野広小路、1960年を意識したアメ横、現在の丸茂商店)イラストはさらに追加予定なので他の時代も描くつもりです。
公式のホームページは、スタッフが自ら作っているのですが、一種独特なムードが出ていてそこがなんともアメ横らしい。
ネットからのお買い物でしたらお気軽に出来ますので、ぜひサイトをのぞいてみてください。きっと実店舗に行っているかのような楽しさがあると思います。そしてコロナ禍が収束した際には、ぜひアメ横に遊びにきてくださいね。
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