本日より長野県立歴史館にて、イラスト展はじまります。
- 2022/07/09
- 09:23
長野県立歴史館の夏季企画展
「山伏―佐久の修験 大井法華堂の世界―」、
その関連展示として西川かおりイラスト展
「そこに根井氏がいたー木曽義仲・義高と仲間たち-」は、
いよいよ本日からスタートです。(会期は本日7月9日から8月21日までです。)

本編は信州浅間山を中心に発達した修験道の中心にあった大井法華堂についての展示で、鎌倉期~戦国期まで佐久、小諸に勢力を伸ばした大井氏っていったい何者なの?というところから、ちょっと謎めいた山伏のイメージが解き明かされます。
私、さくらいようへいも西川さんのお声がけで、木曽義仲とその主従をモチーフに作られた歌舞伎の演目をイラスト化した作品展示でゲスト参加いたしました。

文楽や歌舞伎で取り上げられる歴史ものの演目って、必ずしも史実と合致したものではなくて、平たくいえば嘘だらけ、はちゃめちゃな筋書きなんですけど、 誰でもが知っている歴史の大まかなポイントポイントを、つなぎ合わせてこれでもかというくらいダイナミックな娯楽作品に仕立て上げているものが多いです。
今回は歌舞伎初心者の私が鑑賞した作品で、
ひとつめは木曽義仲の父、義賢(よしかた)の最期から義仲出生のあらましを描いた【源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)】の中の二編「義賢最期」、「実盛物語」。
ふたつめは義仲討死ののち、彼の家臣である樋口兼光(ひぐちかねみつ)の動向を描いた【ひらかな盛衰記(じょうすいき)】の中から「逆櫓(さかろ)」。その印象をイラスト絵巻に起こしたものです。
初見ではあまりにぶっ飛んだ内容にクラクラしながらも、何度も見ているうちにこれを創作した当時の人々の物語を編む想いや、創作された当時の木曽義仲主従の人気や印象も伝わってきたし、何よりも話が魅力的で心をワシっと掴まれました。
イラストは大まかなあらすじを描き起こしたものですが、これを観て歌舞伎の本作品が観たくなってくれたらうれしいな、と思っております。

さて、長野県立歴史館は千曲川流域の長野県千曲市にあり、背後にそびえ立つ有明山を登れば森将軍塚古墳の遺跡にたどり着けます。(ふもとには県立歴史館に並んで森将軍塚古墳館という資料館もあります。)尾根筋を進めば戦国期の山城、屋代(やしろ)城址にも行けてしまうなんという好立地。
東京方面からだと、新宿から出発する高速バスで降り口「上信越道屋代」で下車すれば徒歩3分で辿り着けるアクセスのよさ。
もう少し千曲川を下れば、城下町の松代や、川中島の古戦場、もう少し足を伸ばして長野市街に入れば善光寺詣も出来ます。
屋代駅からふた駅戻ればレトロチックな温泉街、戸倉上山田温泉にも足を伸ばせます。
お近くの方も、そうではない方もさわやか信州、長野県立歴史館にぜひあそびにいらしてくださいね!
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